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第2回
カメラ付ケータイの選び方
 こんにちは、N課長です。今週からいよいよ本題に入っていきます。携帯電話に内蔵されているカメラはいわゆるデジタルカメラや銀塩カメラと違って誰でも簡単に撮ることができます。しかし、それは裏を返せば、光学ズームや調整などするところもほとんどなく、せいぜい明るさや撮影サイズぐらいで、ほぼフルAUTOに近いと考えてよいでしょう。つまり、その人の能力云々よりもそのカメラの性能に依存する部分がかなりの比重を占めます。
 そこで、今回は携帯電話のカメラ機能からのカメラ付ケータイの選び方について今週と来週の2回にわたり説明してまいります。今回の内容は各論には異論を唱える方もおられるでしょうが総論としてカメラ付ケータイはもちろんデジタルカメラやデジタルビデオを選ぶときの目安にはなると思いますよ。
■Step1: 撮像素子で選ぶ。
■Step2: 画素数とCCDサイズの微妙な関係
■Step3: その他カメラ機能(AF、使い勝手)
■Step4: 外部メディアの有無

■Step1:撮像素子で選ぶ
 この携帯電話のカメラ機能ですが、デジタルカメラ同様に携帯電話内に搭載されたイメージセンサーによって捕らえた光からの情報(アナログ)をデジタルデータに変換しています(A/D変換)。カメラの代表的な撮像素子(イメージセンサーともいう)には「CCD(Charge Coupled Deviced)」と「CMOSセンサー」があります。画素情報をバケツリレー式に順次転送するCCDは、光に対して高感度でノイズが少なく動画特性も優れていることからビデオカメラをはじめデジカメやメガピクセル以上の高画素カメラ付ケータイに多く採用されています。では、CCDには問題がないのか?といえば、そんなことはなく、一般的にCCDは動作するのに数種類の電源が必要で、消費電力が高くなってしまうのが欠点と言われています。
 一方、ビデオカメラではほとんど採用されていませんが、最初のカメラ付ケータイであるSH04(現:vodafone)をはじめ、低画素のカメラ付ケータイや昨年大手スーパーJUSCOで販売され話題になったデジタルカメラやここのところ見かける200〜300万画素という画素数の割に不自然に低価格なデジタルカメラで採用されているのがCMOSセンサーです。
 CMOSセンサーは、CCDに比べて約1/5〜1/10の消費電力で単一の低電圧で動作可能なこと、生産コストも少ないのが特長ですが、その反面感度が低くノイズによる画像の乱れが出やすいことから暗い場所での撮影に弱く、同一画素サイズのCCDよりも性能で劣ると言われています。
 では、実際に画像を見てみましょう。今回比較の対象にあげたのは2003年春に発売、NTTドコモの上位機種である505シリーズでとりわけ人気の高かったN505iと2002年9月に発売されたJ-PHONE(現:vodafone)のSH09です。
N505i 本体 N505i・屋外(リンク先は無加工画像) N505i・屋内(リンク先は無加工画像)
SH09本体 SH09・室外(リンク先は無加工画像) SH09・室内(リンク先は無加工画像)
番外編 SH04・室内(原寸)
 結果はこのようになりました。ドコモのNファンの方は打ちひしがれているかもしれませんが、両機種のカメラ部分のスペックはN505iが1/4型32万画素のCMOSセンサー、一方のSH09は31万画素のCCDですので当然といえば当然の結果です。
 まず、屋外での写真ですが一見するとN505iの方がキッチリ写っているような感じを受けます。さすが、CMOSセンサーといえども年式が新しいだけあり健闘してます。花の発色の具合や葉の色など透明なプラスチックの板を間に挟んだくすんだ感じになっています。一方、SH09はピントがあっていませんが(屋外での撮影のため、風が吹いていました)色の鮮やかさ、葉の色についてもきれいに出ています。
 次に室内での撮影です。室内になると前述のとおり、N505iの方は全体的に薄暗くハッキリしない映像ですね。一方SH09は文字の具合や発色具合、特にたばこの後ろのカーテンの再現性でハッキリと差が出ています。ディテールの表現につきましては、やはり30万画素クラスではこのあたりが限界でそれ以上を求めるのは難しいでしょう。

 NTTドコモの端末に関して言えばN505iの製造元であるNECとここでは取り上げてませんがP○○○の製造元である松下電器産業に関しては前からこのようにコストをケチる傾向にあるようです。
NTTドコモ内では不動の人気を誇る2社であり、FOMAを含めると最も多くの機種を提供しているせいで手が回らなかったのかもしれませんが、例えば502iのときD(三菱電機)F(富士通)がカラー液晶を搭載した機種を発売した中、両メーカーはモノクロ液晶の端末を販売しました。
そして、505iの時も同じで、SO(ソニーエリクソン)、SH(シャープ)、F、D(ハニカムCCD)がメガピクセルを搭載したなか、P505iはCCDでしたが31万画素(P504isと同じ)、Nは言われてみればそんな気になる“サラウンド”スピーカーで目先を変えさせ、カメラは32万画素の“CMOSセンサー”とこちらもN504isのままでした。

 そして、キャリア側にせっつかれたのかどうかは一般ピープルの私には分かりませんが、505isでようやく重い腰を上げ仕方なくメガピクセルを搭載したという感は否めません。
結果的にコストと先進的な機能を搭載したのにもかかわらず数でこの2社に及ばなかったのは個人的には残念に思っています。

 確かに携帯電話には、デザイン・形状、液晶サイズ、着信和音数、操作性、赤外線機能などさまざまな機能があり、カラー液晶やメガピクセル機能のみで機種を選ぶわけではないと思いますが、私が身の回りで聞く話としては、操作を新たに覚えるのは面倒などというたわいもない意見がほとんどで、所詮そのレベルなのかと私はがっかりしたとともに開発担当者が気の毒でなりませんでした。
 私的にいえば、このようなことを言う人に限って私とは違い結構1つの機種を長く使い、早くても1年に1回しか機種変しない人が多いようです。であれば1年も使うのならせいぜい1ヶ月ぐらいで操作は嫌でも覚えるだろうと思っています。2〜3万もはたいて買うのにな〜と思ってしまうわけです。
 横道に逸れてしまいましたが、今回の結論としましてはCCDは一般的にCMOSイメージセンサーよりも画質の点で有利ということです。もちろん、個々の製品レベルになれば、設計の良し悪しなども絡んできますので、一概にこれが決定的な性能の差となるわけではありません。具体的にはキヤノンの一眼レフタイプのデジカメなどはCMOSセンサーを採用しており画質は当然ながらすばらしいものです。CCDにくらべるとCMOSセンサーは、単に高密度で膨大な画素を配置できるだけでなく、データの読み出しが非常に速く、少ない消費電力で駆動するのが特長です。また比較的大きいサイズのCMOSセンサーでも安価に提供できるのも大きなメリットもあることから、これからの撮像素子として将来性に期待が持てるのは確かです。しかし現在入手可能でケータイに搭載されるレベルのものに関してはCCDのものを選択するのが賢明でしょう。
 次回はカメラ付ケータイの選び方その2としてStep2〜4について説明していきます。

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