「コネがあると有利」という話は確かによく耳にします。逆に、「コネなんてズルい」「コネは実力じゃない」という人もいます。「コネに引け目を感じる」人もいるかもしれません。このようにコネには賛否両論ありますが、実際はどうなのでしょうか。

コネは成り立ち上、下のように2つの種類のものがあると考えられます。
(1)親や親戚といった自らの意思とは関係のないコネ
(2)自ら人的ネットワークを作り上げるコネ
持って生まれた天性のものである(1)は、自分で作ろうとしても「ないものはない」というしかありません。また、これに仕事の実力が伴っていれば、「さすがは○○さんの〜」と言われ、実力が伴わなければ陰口の材料になってしまいます。(2)はいわば自分の実力で作り上げたコネですが、最終的には入社後の仕事ぶり次第でやはり評価は分かれることでしょう。
では内定に関しては、どこまで有効なのでしょうか。

業界や会社によって、人材採用の方法は様々です。必ずしも公募ばかりが正規の採用ルートとは言えません。コネというのは紹介者の信用に基づく正規の採用方法であり、業界によっては公募以上に重きをおいている極端な例もあります。
ただ、コネだけで内定が決まることもありますが、基本的には一つの判断材料と見られるケースが一般的な考え方です。
例えば、書類審査はフリーパスできても筆記試験では落とされたりすることもあります。
業界による傾向の違いだけでなく、企業によってもその重視度は変わってきますから、「コネがあるから安心」と思える人はほんのわずかであることだけは確かです。

コネを理由に決まる内定もあります。ただし、コネがあるからといって就職試験を甘く見てはいけません。採用のプロである面接官は、あなたの就職に対する前向きな姿勢や努力、人柄をきちんと見ています。
面接の態度が良くなかったり、会社にとって欲しい人材と思わなければ落とされることだってあるわけです。
結局最後は、あなた自身の実力が採用の決め手となることを覚えておきましょう。

ところで、有効なコネの作り方はあるのでしょうか。また、いわゆる<業界の裏話>的なコネ採用情報はどうやったら手に入るのでしょうか。
やはり家族や親戚をはじめとする直接の知り合いが希望の業界で働いているという人であれば、アプローチはしやすいでしょう。そういった直接の知り合いがいなくとも、大学の職員の知り合い、友人の知り合い、アルバイト先の上司の知り合いなど、第三者的な人間関係をうまく活用することで、ひょんなところから裏情報が飛び込んでこないとも限りません。
いずれにしても、「就職活動をはじめたので相談に乗って欲しい」「○○業界を志望しているんですが」といった相談の形からはじめてみましょう。ちょっとした気持ちをマメにたくさんの人に伝えることが、新しい人間関係、人的ネットワークに発展する第一歩です。
いきなり「コネを作りたい」という直接的な伝え方からはじめるのは問題ありです。よっぽどの考えがあってのことなら別ですが。
先にも書いたとおり、コネはそもそも紹介者の信用に基づくものです。紹介者は自分の信用を傷つけたくないに決まっています。紹介者へのこうした配慮の気持ちが後々自分のプレッシャーになることもある程度覚悟しなければいけません。せっかくコネで決まった内定を辞退しなくてもいいように、第一希望のみに絞るというのも一つの方法です。
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