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尾方 僚(おがた りょう)
就職コンサルタント。(株)インターンシップ代表取締役
 上智大学文学部社会学科卒業。大手就職情報会社に9年間勤務後、就職コンサルタントとして独立。慶應義塾大学大学院経営管理研究科(慶應ビジネススクール)、アントレプレナースクールで科目履修後、担当教授のサポートで(株)インターンシップを立ち上げる。
 現在、大学、企業人事向け講演を多数行っている。企業の採用コンサルテーションも多数担当。新聞・雑誌・TV等のコメンテーターとしても活躍中。また、大学生のビジネス能力をつけるための「ベーシックビジネススクール」を開校。学生たちには「内定獲得は入口にすぎない。将来を見据えたキャリアプランが描ける就職を」という観点で仕事を行っている。その指導には、学生だけではなく企業サイドからも定評がある。
 Yahoo! JAPANの就職情報サイト「Yahoo!求人情報新卒学生のための就職情報」で、「尾方 僚の就職相談室」を公開中。
 主な著書に『就活(勝)道2004』(新星出版社)『こんな親では就職できない』『こんな人こそ外資へ行け』(廣済堂出版)、『誰も書けなかった就職50のルール』(オーエス出版社)、『インターンシップ』(監修/学生援護会)などがある。

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今週の質問者
apamanさん
(29歳・女性)
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正社員として勤務。未婚。年収420万。貯蓄180万。一人暮し。
■Question
 第10回 業種か職種か

 今、人事という、職種にこだわっての転職活動中です。ただ、最近、「人事という職種」にこだわって活動すべきか、大きくとらえて、「人材関連業界」というものにこだわるべきか、迷ってきてしまいました。(一応両方経験があります)こちらにも、職種にこだわって転職活動をしている方も多いと思いますが、希望職種にこだわると、業種というか、会社の業務内容は多少妥協することになることも多いと思います。希望業種職種の両方を求めるのは贅沢だと思うのでそれでもちろん構わないのですが、ただ、入社後の異動の可能性を考えると、やっぱり職種にこだわるより、業界や会社の業務内容にこだわるほうが後悔が少ないのかな?と最近思い始めています。正社員の場合、異動の可能性はどうしてもあるので。異動対象になるということは、基本的には会社側が自分のことをその職種に向いていないと判断を下したということは分かっています。ただ、今までは異動経験がないので、今はまだ希望する職種で転職したいな、と言う気持ちが大きいです。正社員転職後の異動について、心配するのは少数派だと思いますが。ご意見いただけましたら、うれしいです。
■Answer
 今まで培ってきた「仕事」は必ず役立つ

 転職の場合は「前職の仕事の経験」を買って採用をするわけですから、ほとんどの場合「人事」またはそれにまつわる仕事に就くことがほとんどです。規模の大きな会社であればあるほど職種異動というものはほとんどないでしょう(「ない」とはいいきれませんが)。会社のほうとしても1から仕事を教えなければいけないようなリスクはとらないと思われます。例えば、人事の採用や労務管理と給与の部分が統合されてしまい、新たに新しい仕事を覚えなくてはならなる、または総務と一緒になる、などはでてくるかもしれませんが、それほど前職の職種から遠くなるということはない、と考えたらどうでしょうか。異動があるとしたら、転勤はあるかもしれません。つまり新しく事業所ができる、また地方で人事総務関連の人がやめて補充が必要などの場合です。規模の大きな会社ほど仕事は細分化されていますが、必ずどこの支社でも必要な部門が人事系か経理です。
 次に「人材関連業界」への転職の場合ですが、これは職種そのものが変ってくると思ってください。「人材関連業界」となると、派遣会社や紹介会社、人事コンサルティング業界などが考えられますが、いずれにしても「営業」センスがかなり必要になってきます。「人材」そのものが「仕事」になるわけですから、やってきた人事という仕事と180度変ってきます。今までは会社の事務方の仕事(バックヤード)ですが、「人材関連業界」だとフロントになるわけです。となるとお客さんとなる対象が「今まで自分がやってきた仕事をやっている人たち」になるわけです。お客さんの対象となる人たちが抱えている問題点などがわかるという点では今までしてきた仕事が生かされないというわけではありませんが、「全然違う職種の仕事をする」という覚悟をしないと厳しいかもしれません。いずれにしても今まで培ってきた「仕事」は必ず役には立ちますので、いろいろな角度から考えて転職してください。



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