就職お役立ち情報 > コラム・カウンセリング



尾方 僚(おがた りょう)
就職コンサルタント。(株)インターンシップ代表取締役
 上智大学文学部社会学科卒業。大手就職情報会社に9年間勤務後、就職コンサルタントとして独立。慶應義塾大学大学院経営管理研究科(慶應ビジネススクール)、アントレプレナースクールで科目履修後、担当教授のサポートで(株)インターンシップを立ち上げる。
 現在、大学、企業人事向け講演を多数行っている。企業の採用コンサルテーションも多数担当。新聞・雑誌・TV等のコメンテーターとしても活躍中。また、大学生のビジネス能力をつけるための「ベーシックビジネススクール」を開校。学生たちには「内定獲得は入口にすぎない。将来を見据えたキャリアプランが描ける就職を」という観点で仕事を行っている。その指導には、学生だけではなく企業サイドからも定評がある。
 Yahoo! JAPANの就職情報サイト「Yahoo!求人情報新卒学生のための就職情報」で、「尾方 僚の就職相談室」を公開中。
 主な著書に『就活(勝)道2004』(新星出版社)『こんな親では就職できない』『こんな人こそ外資へ行け』(廣済堂出版)、『誰も書けなかった就職50のルール』(オーエス出版社)、『インターンシップ』(監修/学生援護会)などがある。

コラム・カウンセリング トップ

今週の質問者
uncleさん
(37歳・男性)
----------
正社員として勤務。既婚。年収700万、貯蓄300万。賃貸マンションに妻と子供の3人暮し。
■Question
 第11回 先の見えない閉塞感

 某大手クレジット会社に勤務(14年目)、妻、子供(6歳)ありの昭和40年生まれ37歳の会社員です。この様な状態なのですが転職を考えています。
 理由はいくつかあるのですが、1つは現在年収税込で約700万です。残業は月70時間位 (30時間しかつけられませんが)。近年の不況の煽りを受け、給料も下がっています。休日出勤は部署によりますが私のところはありません(部署による)。
 でも、もっと大きな理由は、この会社に定年までいたときの将来への自分の姿が見えてこない、全く見えない不安があることです。経営者や定年のカウントダウンが始まった上層部は自分がいる時だけ良ければいい、会社があればいいというのがあからさまにわかる現状がたまらなく嫌なのです。そういうところを見ているうち自分が今の会社に対する“愛社精神”というのが、本当に薄れてきてしまっています。会社という組織が伸びていく為には、この“愛社精神”をいったい何人の社員が共有しているのかという事が重要で、その数こそが会社の盛衰を決めるものだと考えているからです。
 多分40歳を過ぎたら、きっと何が何でも会社にしがみついていこうって思っているそんな自分がたまらなく嫌なのです。妻は初め「自分の思うようにしたらいいと思うよ」って言っていましたが、どうやら本気で僕が考えていると感じたらしくて最近では話題を避けているようです。彼女的にはとりあえず生活には現在困っていないので不安なのだと思います。
 「肩たたきされたわけでも無いのに妻子があって37歳で将来に不安?この期に及んで何言ってるの?」と言われても当然と思っています。もちろん、給料は重要だし年齢的にはとうの昔に賞味期限を越えていると思いますが。まだ、会社人生がこの先20年以上もあるので会社も仕事も先の見えない閉塞感がとてつもなく嫌なのです。
 転職しようという考えを起こすこと自体が間違っているのでしょうか?ご指導のほどよろしくお願いします。
■Answer
 会社は個人を守ってくれない

 転職しようという考えを起こすこと自体は間違っておりません。また今自分の中で考えている「しがみつくような自分が嫌だ」ということもこの時期に考えてみることは大事なことです。
 会社は個人を守ってくれるところではありません。10年前まででしたら会社は一つのファミリーで自分を守ってくれる存在、という大前提(つまり終身雇用制)があり、ある一定の安心感の中で仕事をしていくことが可能でした。現在は自分でもお気づきの通り、「会社は自分を守ってくれるファミリーではない」ということがはっきりしてきました。しかしながらこの事実に「気づいていない、または気づかないふり」をしている「自分の会社は大丈夫だろう」と思っている人もまだまだたくさんおります。実はこの人たちのほうが危ないのです。ある日突然「こんなはずでは」ということが起こったときに対応できないからです。今そのような自分のキャリアの分岐点に立って考えることは大事なことです。ただしやみくもに転職をお勧めするわけではありません。そこでこのように考えてみたらいかがでしょうか、という提案をさせていただきます。
 まず今すぐ転職をするということを考えてみて職務経歴書を書いてみます。そして転職雑誌・求人サイトなどをみ、条件に合う企業があるかどうか検討してみます。このようなことをやると自分が今までやってきたことがどれぐらい外の世界で通用するのか、という現実がわかってきます。「ここだったら転職してみたい、という会社」の条件の中で自分が足りないという能力がわかります。今から転職するとして「何が足りないのか」ということを把握したときにはじめて努力目標ができます。つまり今までの自分のキャリアの棚卸をするわけです。今度は足りない部分を補うためには何をやればいいか、それを到達するためにはどのぐらいの時間を要するか、などを検討してみます。もちろん実際に在職中に応募書類を出してみてもいいでしょう。バーチャル転職活動をしてみるわけです。そしてそこで気づくこともでてきます。
 例えば忘れてしまっていた今働いている会社のよさ、もそうでしょうし、自分が今まで働いてきてことは一体何の糧になっているのだろうか、また今もらっているお給料は実は高い(安い)のかもしれない、などです。もしいつでも転職できる準備ができているような人材であれば会社もそうそうに手放しはしないものです(それだけのものを持っている)。「攻撃は最大の防御」ということです。もちろん転職をするとなれば年収もあげたいでしょうし、それも短絡的にあがるのではなくご家族のことも考えれば長期プランで考える必要もあります。自分のキャリアと自身の財務プランは連動しているか、という点も大きな問題です。
 いい時期ですので、まず転職ありきというのではなく「転職した場合どうなるのだろうか、はたしてできるのだろうか」ということから考えてみられたらどうでしょうか。そして足りないところを補っていく自己鍛錬をしていくことは「会社にい続ける」という選択をするにしろ「転職をする」という選択をするにしろ大事なことです。がんばってください。あと一つ大事なポイントですが転職活動は在職中にやることです。やめてしまってからでは条件も下がってきます。



就職お役立ち情報
書類の書き方
マナー
証明写真
面接対策
コラム・カウンセリング
HOW TO
就・転職活動カレンダー
ビジネス道場
ちず丸へリンク 活動の必須アイテム!
ちず丸はこちら




掲載の記事・写真・イラストなどの全てのコンテンツの無断複写・転載を禁じます。
Copyright 2006 Global-eye Co.,Ltd all rights reserved.
会社概要 - お問い合わせ - サイトマップ - 広告掲載について - ビジネス道場