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尾方 僚(おがた りょう)
就職コンサルタント。(株)インターンシップ代表取締役
 上智大学文学部社会学科卒業。大手就職情報会社に9年間勤務後、就職コンサルタントとして独立。慶應義塾大学大学院経営管理研究科(慶應ビジネススクール)、アントレプレナースクールで科目履修後、担当教授のサポートで(株)インターンシップを立ち上げる。
 現在、大学、企業人事向け講演を多数行っている。企業の採用コンサルテーションも多数担当。新聞・雑誌・TV等のコメンテーターとしても活躍中。また、大学生のビジネス能力をつけるための「ベーシックビジネススクール」を開校。学生たちには「内定獲得は入口にすぎない。将来を見据えたキャリアプランが描ける就職を」という観点で仕事を行っている。その指導には、学生だけではなく企業サイドからも定評がある。
 Yahoo! JAPANの就職情報サイト「Yahoo!求人情報新卒学生のための就職情報」で、「尾方 僚の就職相談室」を公開中。
 主な著書に『就活(勝)道2004』(新星出版社)『こんな親では就職できない』『こんな人こそ外資へ行け』(廣済堂出版)、『誰も書けなかった就職50のルール』(オーエス出版社)、『インターンシップ』(監修/学生援護会)などがある。

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今週の質問者
koukokumanさん
(27歳・男性)
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正社員として勤務。未婚。年収450万円。貯蓄200万円。両親と同居。
■Question
 第18回 中小企業の問題点

 今年の5月のGW明けに中小企業の広告代理店に営業としてはいり、今月で入社半年目のものです。今、仕事をやめようかどうか非常に悩んでいます。というのも、あきらかに今現在私のしている仕事が「半年目のルーキー」にさせている仕事内容ではないからです。中小企業ゆえに人材が不足しており、無理無体な仕事をさせられているからです。OJTという名の下、研修らしい研修は行なわれず、先輩に同行して勉強できたのもわずか3ヶ月。その先輩が先だって退職され、その人が担当していた仕事(顧客)をほぼそっくりそのまま私が引き継ぐことになりました。当初は、その先輩の退職後は上司がフォローして、引き続き営業の勉強をさせてくれる予定だったのですが、実際にはほとんどフォローらしいフォローはしてくれません。忙しくて私個人に目を配る余裕がないようです。
 また、中小企業の性というか、会社としての体制がまったく整っていなく、顧客にはよく私個人の不手際よりも、会社全体の不手際でお叱りをうけます。もちろん、怒られるのは担当している営業マン(私)です。はっきりいって、会社自体がテキトーな体質なのです。まだ、色々とフォローやサポートを会社よりうけなくてはいけない立場なのに、正直会社に足をひっぱられている感じがします。毎日会社に行くのも非常に嫌になってきており、つらいです。
 ただ、転職となるとやっぱり「半年でやめた(辞める)」ことや「学歴」がネックとなりなかなか踏切りがつきません。それに、私自身、自分のやりたいことが正直わかっていません(この仕事でないことは判明しましたが)。また、自己都合で辞めた場合、失業保険などはもらえるのでしょうか? なにとぞアドバイス宜しく御願い致します。
■Answer
 環境は決して悪くない…けれども…。

  現在どこの会社も抱えている問題であることは間違いないでしょう。まずなかなか受注のない中でいざ仕事がとれてみると中の体制ができていない、などですね。それは今仕事のない段階で、あったときのために体制を整えておく(つまり準備の段階での余剰人員を抱えない)、という会社はほとんどないからです。中小企業では研修制度もそれほど整っていないのが現状です。また最近では、研修などにコストをかけるよりはいかに早く現場に出し、売り上げを上げてもらうか、ということに終始する企業も多くなっています。ですから今おかれている環境は決して特別 なものではない、ということをまず認識しましょう。
 しかし、それらの環境に我慢できるか、できないかは個人差がありますので、あまりにも我慢できないようであれば、次のことを考えなければならないでしょうね。
 まず今の仕事が合わないのだったらどんな仕事があるのか、です。営業という仕事はどの会社でもあることは間違いのないことですから、営業という仕事そのものが嫌いというのではなかなか難しいでしょう。売るものが変ればその会社が合うのか、それともその仕事自体が合わないと思っているのかそのあたりを見極めなければなりません。確かに勤めて半年で辞めることは職務経歴書上、これから採用をしてくれる会社の評価が下がってしまうことは間違いありませんが、現職のまま転職活動をすれば、「半年の間にこれだけのことをやっており、このような点で限界を感じている」ということが言えます。つまり転職活動をするのでしたら現職のままやるといいということになるでしょう。
 それから最後の自己都合でやめた場合でも失業保険はでます。届けを出してから約3ヶ月後から支給されると思ってください。この情報の正しいものは関係機関で情報を出していますので、聞いてみてより確実なものを手に入れてください。ビジネスを取囲む環境はまだまだ厳しいものがありますので、自分にとってベストな職場環境はない、と思って転職活動をするほうがいいと思います。自分がどの点だったら我慢ができて、どの点は絶対我慢できないのか、を今一度考えてみましょう。



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