就職お役立ち情報 > コラム・カウンセリング


 渋井真帆(しぶいまほ)
http://www.womanf.co.jp  info@womanf.co.jp
 マネー&キャリアアドバイザー、(株)マチュアライフ研究所 代表取締役社長。 金融機関や新聞社への販売・マーケティングコンサルティングの他、講演、セミナー、雑誌等への監修・執筆を中心にマネー・ リテラシーやビジネス・リテラシーの普及活動を展開中。男子禁制の「skill for life」スクール、「女のたしなみマネー塾」や 「女のたしなみ やわキャリ塾」は全国から申し込みが殺到するほどの盛況ぶり。著書に「女(わたし)を磨くマネー塾」(三笠書房) 、「あなたを変える『稼ぎ力』養成講座 決算書読みこなし編」(ダイヤモンド社)がある。

第4回
内定獲得は戦略的情報提供が出来るかどうか!

 職業意識、すなわち仕事人、すなわちプロとしてのスタイルが身についているかどうかを見られるのが就職活動。けれど職業意識って何?今回はB課長に職業意識についてもう少し突っ込んでみたいと思います。

MAHO:「職業意識」って、具体的に「こういうものだ!」とはなかなか説明しづらいですよね。
B課長:定量化するのも難しいです。けれど渋井さん、あなたがこのビジネスの場で仕事をしていて、「この人って、職業意識あるなあ」と感じたことはないですか?
MAHO:あります。あります。確かに職業意識って説明しにくいものですが、けれど見ればそれと分かります。
B課長:そう。みればそれと分かるのが職業意識というものです。
MAHO:そういえば仕事をしているとき、「よし!ここが私の職業意識の見せどころだわ」と考えながら仕事をしている時があります。職業意識を具体的に説明するとなると難しいですが、それでも職業意識ってどういうものか感覚的には分かっているような気がします。それに、職業意識の有無はアピールできるものだということも分かっています。

B課長:素晴らしい!確か渋井さんは27歳の時起業されたのですよね。
MAHO:はい。資格なし、英語駄目だしパソコン苦手、しかも学歴・キャリアは中途半端&資金なしという状態で起業しました。
B課長:確か出資してもらった、つまり返済しなくてもいい資金を出資者たちから出してもらったのですよね。
MAHO:ええ、そうです。
B課長:お金を出資してもらう際、渋井さんが最も心掛けたことは何ですか?
MAHO:そうですね…会社を起業するということは、その後は会社を自ら運営していくことになります。けれど誰もが会社を運営できるとは限らない。知識やテクニックだけあっても上手くいきません。そのことは銀行で融資係にいた頃に見聞きしました。では、何が必要か?会社を運営するに足る“考え方”や“視点”を持っているかに尽きます。考え方や視点が変われば行動も変わる、行動が変われば結果 が変わりますから。
B課長:渋井さんは出資者たちにご自身が会社を運営するに足る“考え方”や“視点”を持っていることを証明したのですね。
MAHO:証明といっても、「あなたは会社を自ら運営するために必要な考え方や視点を持っていることを認定します」といった証明書や資格認定書があるわけではないですから、出資者との会話や提出資料、彼らに対する自分のふるまいを通 して、いかに自分がそうした“考え方”や“視点”を持っていると印象付けるか戦略的に考えました。
B課長:ほほう。印象付けるですか。“分かってもらう”のではなくて、“印象付ける”のですか?
MAHO:出資者たちはエスパーではないですからね。私の頭の中を覗きこんで、「コイツは本当に“会社を自分で運営していくだけの考え方や視点”が備わっているのか?」なんてチェックできるわけがありません。彼らが持っている判断材料は私の一挙手一動、そして私の発する言葉や私が作成する文章のみです。だから、ただ動くのではなく、ただ話すのではなく、そしてただ文章を書くのではなく、「いかに自分が“自ら会社を運営するに足るだけの考え方や視点”をこれまでの人生の中で育んできたかを伝えるのか」というテーマのもとに統合してやっておりました。

B課長:一種の情報操作ですね(笑)。
MAHO:情報操作ではありません。“情報の戦略的な提供”と呼んでいただきたいです。私が行ったことは、全く材料がないわけではなく、これまでの自分の人生の中のさまざまな経験、そして今自分が考えていること、問題意識、感じ方といった情報のうち、相手に「コイツは自ら会社を運営していけるに足る考え方や視点を持っているだろうな」と判断させる情報だけを選んで、形を整えて、情報提供するタイミングを選ぶだけですもの。
B課長:その結果、出資者たちは渋井さんに1000万円もの大金をくれることになったわけですね。出資者たちに狙い通 りの印象を与えることができたわけだ。
MAHO:出資者たちを錯覚させたのかも知れません(笑)。

B課長:私もそうした情報の戦略的な提供をビジネスの場でしばしば使いますよ。
MAHO:確かに。上司に自分のプランを提案するときやクライアントに企画をプレゼンテーションするとき、またプロジェクトメンバーに自分を選んでもらうための面 接を受けるときなど、さまざまな場面で使いますよね。「自分はこのプロジェクトを達成できるに値する人材です。経験やスキルはもちろん、成功に導くための考え方や視点をもっています」ということを相手に納得してもらうために、これまでの自分の人生の中のさまざまな経験、仕事への取り組み状況、そして今自分が考えていること、問題意識、感じ方といった情報 を戦略的に提示しますよね。
B課長:選ばれるかどうかって、意外に本人の考え方や視点が重視されますよね。
MAHO:かなり曖昧なものなのに、確かにビジネス社会はそうです。仕事の出来ない人って、この戦略的情報提供のスキルが欠けているような気がします。
B課長:就職活動もそうだと思いませんか?
MAHO:ナルホド!おっしゃる通りです。「自分はこの会社の利益を獲得して、顧客に満足してもらうプロジェクトに仲間入りさせてもらうに値する人材です。経験やスキルはもちろん、プロジェクトに仲間入りさせてもらっても楽しくやっていける、皆さんと協働できる考え方や視点をもっています」ということを相手(採用担当者)に納得してもらうために、これまでの自分の人生の中のさまざまな経験、仕事への取り組み状況、そして今自分が考えていること、問題意識、感じ方といった情報を戦略的に提示しなければ、どんなに成績が優秀だったり資格を持っていても内定なんて勝ち取れないですよね。こうやって考えてみると、“職業意識”って社会でビジネスに携わってうまくやっていくために必要な考え方や視点なんですね。

B課長:その通りです。
MAHO:ありがとうございます。B課長。私またひとつ勉強させていただきました。
B課長:いやいや。うまいなあ、渋井さん。そのひとことで、「この人はちゃんとわきまえている」という印象を与えるよね。「わきまえている」かどうかは、女性が社会に出て働くときに最もチェックされる要素だよね。渋井さんはクレームを言われたり、叱られたときも「ありがとうございます。勉強になりました!」って明るく笑顔で言うでしょう。もちろん、心底そういう気持ちでいる時がほとんどだろうけれど、そう思っていない時でもそうした態度を取るよね。
MAHO:嫌な突っ込みですね〜。まあ、そういう時もあります。けれどどんなに不合理なことを言われても、何かの勉強になる可能性があるのは確かだし、不合理な相手に対する怒りは後から独りになったときに発散すればいいものですよね。その場でふくれっ面 したり感情的になるデメリットと、感謝の意を示すことで相手とのリレーションシップが少しは好転するメリットを考えたら、マイナス感情をコントロールしたほうがプラスですよね。そう判断したときは心にもないことを言うときもあります。もちろん、プライベートは別 ですし、自身の尊厳に関わる場合は大いに戦いますが。それも自身の仕事や会社の信用に関わる事柄に限られますけれどね。
B課長:マイナス感情のコントロールや仕事や会社の信用のためには戦いを辞さないなどは、まさに「職業意識がある」と評価を受ける要素だよね。渋井さんはとにかくご自身に職業人としての意識があるということをアピールするのがお上手ですよね。
MAHO:B課長は私の何十倍もお上手だとお見受けいたします(笑)。

 職業意識とは、職業人(仕事をすることでお金をもらう人)としてやっていけるに足る考え方や視点のこと。これを自分は十分持っていますよ!と一挙手一投足で戦略的に情報提供することが、勝てる就職活動です。そのためには、まずは「職業意識がある」と思われる態度や言動、考え方や視点とはどんなものかリサーチ&スタデイする必要があります。女子学生の皆さん!ちゃんとリサーチ&スタデイ始めていますか?いきなり順序を飛び越して、おじぎの角度とか練習していませんか?物事には順序があるのですよ。ちなみに、ビジネスの場での会話のやり取りをMAHOとB課長との会話を通 して学んでいただければ、職業意識を持っていると錯覚される会話術も身につくでしょう。Let' try!


Back コラム・カウンセリング トップ Next



就職お役立ち情報
書類の書き方
マナー
証明写真
面接対策
コラム・カウンセリング
HOW TO
就・転職活動カレンダー
ビジネス道場
ちず丸へリンク 活動の必須アイテム!
ちず丸はこちら




掲載の記事・写真・イラストなどの全てのコンテンツの無断複写・転載を禁じます。
Copyright 2006 Global-eye Co.,Ltd all rights reserved.
会社概要 - お問い合わせ - サイトマップ - 広告掲載について - ビジネス道場