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第5回
自信喪失することなかれ!
先日、女子学生のための就職セミナーでお話をする機会がありました。
そこで気がついたのは、とにかく自信喪失している人が多いということ!自意識過剰や、方向性の違う自信家(まだ実績もないくせに、批評だけはするタイプ。自分はよく勉強もしているし、頭もいいのよ!と思っているタイプが該当しやすい。このタイプの自信家は採用のおじさん達に嫌われやすい)なのは問題ですが、“自信”がないというのはビジネスパーソンとしてかなり不利な状況です。もちろん、ビジネスパーソンとしての適性が審査される就職活動中の学生も同様です。
■どうして自信喪失しているの?
自信喪失症候群に陥っている女子学生の多くはこう思っている様子。「今は就職は厳しいらしい。けれど私って成績も普通だし、超一流大学の学生でもない。しかも女性。それに語学力に長けているわけでもないし、アピールできるような資格も持っていない。今から資格を手に入れようとしても、どうやら就職活動は3年生の夏前からスタートしてしまったみたい。だから目の前のエントリーシートに何を書いたらいいのか分からないのね…」
MAHOはこんな感じで悩んでいる女性学生に声を大にして言いたい! 「そんなことで自信喪失する必要はない!!」と。
MAHOが自分の会社を始めたのは、27歳のときです。といっても、起業した当時の私は、資金なし、英語ダメ、パソコン苦手という“苦”ばかり状態でした。ではキャリアは?銀行を結婚退社して専業主婦になった私がようやく手に入れた仕事は、時給650円のパン屋さんのパート。そんな私がなぜ起業できたのか?時給650円時代に別れを告げ、それから数年後に年収8ケタの世界へ足を踏み入れることができた理由は何なのか?
それは、「稼ぎ力(かせぎぢから)」を身に付けたからです。そして、就職活動で内定を手にするためにもこの「稼ぎ力」は必須です。
「稼ぎ力」とは自分の持っている才能やスキル、その他ヒト・モノ・カネ・情報・発想などをモノやサービスという形で世の中に提供し、それをお金という形に変える力のことです。
稼ぎ力というと、語学力やPCスキル、資格だと思われがちです。けれどたくさんの資格を持っていても、それが稼ぎに直結するかといえばそうではありません。稼ぐために必要なのは自分が持っている稼ぎ力の種を、“お金”に転換するノウハウです。スキルです。自身の中に蓄積されている稼ぎ力の種をビジネスの場で芽生えさえ、育て、大きく花開かせ、そして周囲から「きれいだ!」と評価してもらわないかぎり、どんなにすばらしい種もあなたの元へお金を運んではくれません。
種を100個もっている人がいて、そのうち1個だけ花を咲かせたとします。別の人は、種を3個しかもっていないけれど3個とも花を咲かせたとします。どちらが高い評価を得るでしょうか。どちらがたくさんのお金を手に入れるでしょうか。
ビジネスの場においては、評価されない以上チャンスも与えられません。チャンスが巡ってこなければ実績をつくり出すことも不可能です。テクニカル・スキルという種をいくつもっていようと、花を咲かせないままでは宝のもち腐れなのです。
こうしたスキルは、キャリアアップも転職もどんな会社でも、どんな職業でも、どんなポジションでも必要とされ、通用する共通のスキルです。これらのスキルがなければ、語学や資格などのテクニカルスキルをいくら身に付けてもビジネスの場で自分の力を発揮することはできません。会社の中で働くだけでなく、起業して成功するかどうかもこのスキルの有無次第といえます。もちろん、就職活動や再就職なんて何のその!になります。資金なし、キャリア中途半端、英語ダメだしパソコン苦手。そんなMAHOでも転職できた、起業できたのはこのスキルを身につけたからです。
必要なのは、自分が持っている能力をビジネスの場で活かす力です。けれど、そもそも自分にそんな能力がなかったらどうする?そんなことはありません。それは単に自分の持っている力に気づいていないだけです。どうすれば、自分が生まれてこれまで育んできた発想、個性、ノウハウ、視点、経験などなど、その他自分が持っているヒト・モノ・カネ・情報といった自分の中に眠るあらゆる資源に気づいていないだけです。自分にはそんな大したテクニカルスキルはないと、それでもおっしゃる方がいます。そんな悲観主義だって、アピールの仕方によっては収入やチャンスに転換できるものです。
■稼ぎ力の3つの要素
では、実際に稼ぎ力の種、すなわち自身のテクニカル・スキルをビジネスに活かすにはどうすればいいのでしょうか。それには「ビジネス・ナレッジ(business
knowledge)」と「ヒューマン・スキル(human skill)」を身につけることが必要です。そしてこの2つこそが、私の人生を変えてくれた“稼ぎ力”の正体です。
ビジネス・ナレッジとは、ビジネスをおこなう上で最低限抑えておかなければいけない知識・スキルです。大きく3つに分類できます。1つが経済・金融分野における情報の読み方や情報の取り方(情報力)、2つ目が企業経営の基本的な仕組み(経営感覚)、3つ目がマーケティングなどの手法を使ったビジネスアイデアの創出(発想力)です。
ヒューマン・スキルとは、社会や組織において自分のポジションを確保し、ビジネス・ナレッジを稼ぎ力に転換させるためのスキルです。これも大きく3つ、具体的には、自身をサポートしてくれる社内や社外の人的資源を開拓するスキル(ネットワーキング力)、自身の発想や提案を受け入れてもらうための基盤づくり(コミュニケーション力)、自身のアイデアや提案のよさを相手に伝えて説得するスキル(プレゼンテーション力)に分けられます。
テクニカル・スキル、ビジネス・ナレッジ、ヒューマン・スキル。この3つが職業意識のもとに統合した時(図参照)…それはあなたが稼ぎ力を手にした瞬間です。
就職活動って一体何をすればいい?と未だに悩んでいる人がいますが、することは大きく分けて2つのプロセスです。
ひとつは、企業側が提示した採用活動のベルトコンベアに乗るプロセス。ネットで登録して、エントリーシートに記入して、説明会に出て、OB・OGと会って、一般教養のテストして、面接して内定をもらうという一連のプロセスです。
就職活動といえば、このプロセスのみを考えがち。けれど、単に就職活動に参加するだけでなく真剣に内定を手に入れたいのなら、このプロセスに平行して、稼ぎ力を身に付けるためのトレーニングをするというプロセスも行わなければいけません。
ですから、就職活動中はとても忙しいものです。日中は企業に出かけていって、夜は稼ぎ力をUPするためのナレッジやスキルを学んで…MAHOは自分が就職活動をしていた頃、「なぜこんなに忙しいのか」と不思議に思っていました。「なぜ年度末のテストの時より自分はこんなに勉強しているんだ?」とよく自問自答したものです。けれど今振り返ってみれば、2つのプロセスを平行して行っていたからだといえます。恐らく早い時点からOB・OG訪問を行ってビジネスパーソンと接する機会を持つようにしたので、気づくのが早かったのでしょう。その甲斐あって、氷河期にもかかわらずかなり早い時点で内定をゲットすることができました。
MAHOの会社でアルバイトをしている私大に通う女子学生(4年生。今年の4月時点で希望企業の内定獲得済み)も、同じようなことを言っていました。彼女も早いうちからビジネスパーソンに接することを心掛けて、その結果2つのプロセスを平行してチャレンジしなければいけないことに気づけたそうです。彼女に会ったのはMAHOが主宰する「日経新聞読みこなし隊」という勉強会。稼ぎ力のうちのビジネスナレッジを学びに来ていました。学生お断りのセミナーにちゃっかり忍び込んでいた彼女。そのしたたかさが希望する企業への早期内定を決めた鍵だったのかも知れません。もちろん、MAHOもそのしたたかさが気にいって、アルバイトにスカウトしてしまいました。
次回は、稼ぎ力をつけるトレーニング法について紹介していきたいと思います。
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