|
第6回
就職活動に勝つためのトレーニング1
〜新聞読もう!〜
就職活動って一体何をすればいい?と未だに悩んでいる人がいますが、することは大きく分けて2つのプロセスです。
ひとつは、企業側が提示した採用活動のベルトコンベアに乗るプロセス。ネットで登録して、エントリーシートに記入して、説明会に出て、OB・OGと会って、一般教養のテストして、面接して内定をもらうという一連のプロセスです。
就職活動といえば、このプロセスのみを考えがち。けれど、単に就職活動に参加するだけでなく真剣に内定を手に入れたいのなら、このプロセスに平行して、稼ぎ力を身に付けるためのトレーニングをするというプロセスも行わなければいけません。
■稼ぎ力を身に付けるためのトレーニング1
それでは稼ぎ力を身に付けるためのトレーニング1。それは日経新聞を読むことです。そもそも日経新聞、本名「日本経済新聞」を就職活動中に定期購読しない人がいるなんて、正直信じられません。別にMAHOは日経新聞の回し者ではありません。日経新聞さんからセミナーの依頼を年間かなりの数依頼されますが、読売新聞さんや産経新聞さんからも同様です。
ではなぜ就職活動時には日経新聞?理由は2つあります。今回はひとつ目についてお話ししたいと思います。
理由1:経済・金融・経営の話題はビジネスの場でコミュニケーションをとる際の共通語だから。
先日もある出版社の書籍編集者がこうおっしゃっていました。
「MAHOさん。女性が経済や金融、経営の話ができるようになるのは大変有難いです。ビジネスは本題を切り出す前にコミュニケーションがとれないと始まらない。だけどコミュニケーションとるといっても、趣味やファッション、映画、本の話だとそれぞれの主観や好みが反映されるから、嗜好があわない時は大変。天気や季節の話もいいのだけれど、それだけでいつまでも続かない。その点、経済や金融の話題ならば適度にトレンドで、しかも話題を掘り下げていっても、そうそう個人によって見解がバラバラということもない。相手がどれだけ好奇心を持っていたり普段から勉強しているか判断できるという利点も見逃せませんよね。」
彼は最後にこうつけ加えました。「女性の場合、経済・金融について自分なりの見解をもって話せるかどうかで、その人が仕事で使いものになるかどうか判断されると思いますよ。」それも随分極端な話のような気がします…。
「だって、ビジネスの場で使えない女性の大半に共通するのが『視野狭窄』じゃないですか。つまり社会性の欠如。社会が今どう動いているのか?どういう仕組みになっているのか?その結果自分や自分が属する組織にどんな影響がもたらされるのか?男性もそうですが、こうした発想がもてなければ仕事では通
用しない。マーケティング思考が欠如していることにもつながりますから。言われた通りのことをするだけの業務の人ならいいですが、そういった業務は今やパートや派遣社員にやってもらう方向でシフトしています。つまり視野狭窄の人が正社員の座を獲得するのは今や絶望的ですよ。」
これには十分納得です。経済・金融の話をするといっても、「今日のドル円相場は1ドル=110円です」と言えばいいというものではありません。
1ドル=110円は昨日と比較して円高なの?円安なの?半年前と比較したら?10年前と比較したらどうなっているの?もし現状円高傾向ならば、それは日本経済全体にとってどういう影響があるの?それは自分の(自分が志望する)業界にとってどんな影響を与えるの?自分の(自分が志望する)企業の収益(儲け)にとってどんな影響を与えるの?このようにひとつのテーマを深堀できてはじめて、ビジネスの場で「経済・金融の会話ができる」とみなされます。
テーマは数多く存在します。 中国の台頭や米国の大統領選、環境問題への取り組み、経済のデジタル化etc.各テーマについて先ほどの要領で深堀してみましょう。賢明な読者の方はもうお気づきですね。経済・金融の会話術を磨いている=「なぜこの会社が第1志望なのですか?」といった就職活動につきものの質問に答える準備をしているということになるのです。「さまざまな経済・金融のテーマについて考えを深めた結果、あなたの会社が最も将来の成長性高く、もっとも興味深いと思った。だから、あなたの会社が第1志望なんですよ」的なストーリー展開で第1希望の理由を話せれば…それは説得力がありますよね。多くの志望者の中で存在感を発揮できること間違いなしです。
残念ながら、経済や金融のテーマでニュースを深堀しているのは今のところ日経新聞しかありません。一般誌は、ニュース素材に対して、それぞれの思想的なフィルターを通して記事が作成されています。(良い悪いではなくメディアとはそういうものです)。対して日経は日本企業を中心とした経済というフィルターを通して記事が作成されています。
経済の専門記事はもちろんですが、社会的な出来事に対しても経済という切り口が中心の新聞が、今のところ日経新聞しかないのです。
ということで、就職活動中の女子学生の皆さん!日本経済新聞を読みましょう。ただし、日経新聞onlyになることなかれ。そもそも皆さんは「経済というフィルター」がいかなるものか分かりません。ここの部分を理解するためには、他の一般紙と日経新聞を読み比べるのが一番です(渋井のおすすめは、学生の就職活動の場合、読売新聞との併読。読売新聞は経営者層にファンが多いので)。地震、テロ、ミサイル打ち上げの失敗などなど…同じ記事でも読み比べてみるとその扱いや論調に明らかな違いがあるので面白いものです。そしてその“違い”が「経済というフィルター」であり、ビジネス社会にデビューしたい人なら必須の“モノの見方”というわけです。
|