|
第7回
就職活動に勝つためのトレーニング2
〜日経新聞読もう!〜
前回、就職活動時には日経新聞を読んだ方がいいというお話をしました(正確には読売新聞との併読です)が、覚えていらっしゃるでしょうか?
その理由は2つあります。
2つの理由のうちひとつ目の理由についてはお話しましたから、今回は残りの理由についてお話していきたいと思います。
■理由その2−職種と業種の2本軸で記事を見渡すことができるから
将来の仕事を考える要素として、必ず職種と業種があります。つまり自分が仕事を選ぶ際、職種で選ぶのか、業種で選ぶのか2軸が存在するわけです。そして自分はどちらを重要視して会社を選ぶのか、考えなければいけません。
財務か?マーケティングか?それとも営業?はたまた法務?技術でいきたいのか?これは職種で仕事を選ぶパターン。
自動車か?通信か?電機か?これは業種で仕事を選ぶパターン。
就職活動の際、「企業や業界、仕事に関する下調べは十分に行いましょう」という言葉をしばしば耳にすると思いますが、この言葉の深意は、そういう2軸の視点をもって企業を見ることが大切ですよ!と言っているのです。
残念ながら、今のところこの2軸でニュース素材を提供してくれている新聞は日本経済新聞しかありません。だから就職活動の際は日経新聞を読もう!ということになるのです。
それに、働くことを考える=自分が社会とどう関わっていきたいかについて考えるということ。そのためには社会や世の中の構造を理解する必要があります。そこで忘れてはいけないのは、私たちの生きる社会は資本主義社会だということ。経済や金融、経営の基本的な仕組みは資本主義社会の基本的な仕組みです。つまり、経済や金融、経営の基本的な仕組みはわたしたちが生きる世の中の基本的な仕組みというわけです。
世の中の基本的な仕組みを知らずして将来の夢や目標を叶えようとするなんて、K1のリングに目隠しをして上がるようなもの。上がった途端にボコボコですよね。けれど、こうした仕組み、つまり全体像を理解せずに仕事の選択をしたり、企業の分析をした気になっている人がたくさんいます。全体像を理解してから個別
の企業を理解しないと気を見て森を見ずになってしまいます。
“2軸で仕事を考える”と“全体像を理解してから個別の企業を理解する”の2つができれば、社会人として十分やっていけます(これができない人は社会人になってもいつも“ままならない”気分でくすぶることになるのですが)。
例えば「なぜ当社を希望しているのか?」という就職活動時には必ず遭遇する質問。この質問に明確に説得力をもって答えることができるようになります。
先ほどの2つが頭の中で整理ができていれば、「なぜ当社を希望しているのか?」について、
-
職種がいいのか、業種がいいのか明確化
-
職種を選んだのはこういう理由です。業種がいいのはこういう理由ですというように、理由を明確化
-
その業種の中でもなぜ御社がいいのか。その職種をするのになぜ御社がいいのかを明確化
というように、3段論法で答えることができます。
ちなみに、ビジネスで最重要視されるのは説得力。説得力ある話をするには、3段論法で話すのは基本セオリーです。
話の“展開”がしっかり3段論法になっていれば、多少表現が幼かったり、言葉がたどたどしかったりしても問題ありません。学生の方を拝見していると、敬語表現ばかりに気をとられていたり、自分の頭の中で思いつく言葉をすべて吐き出すことが伝えることだと勘違いされている方が多い傾向があるように思えます。伝えることと、自分の頭の中に思いつく言葉をとりあえず相手に吐き出すことは全く違います。
相手に伝えるということは、自分の考えや思いを正確に相手に理解してもらうということ。そこではじめて“伝えた”になるのです。
自分はこの会社に入りたい!という気持ちは、「私はこの会社に入りたいんです!」と言うだけでは伝わりません。「いろいろと考えて、比較して検討してみた結果
、この会社が素晴らしいと思いました。例えば〜。だから私はこの会社で働きたい!」という構成で話してはじめて相手も「ナルホド。そこまでしっかり調べて考えた上でウチの会社がいいと言っているのか。これは本気だな」と思ってくれます。ここではじめてあなたの「この会社に入りたい!」という気持ちが伝わったことになるのです。
説得力ある話の構成をつくるには、その会社がどんな事業をどんなやり方で行っているかを十分知っておかなければ、職種の比較も、業種の比較も、他社との比較もできません。日経新聞はあなたが比較の基準を持てるようになるための強力なツールになるということです。
|