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 渋井真帆(しぶいまほ)
http://www.womanf.co.jp  info@womanf.co.jp
 マネー&キャリアアドバイザー、(株)マチュアライフ研究所 代表取締役社長。 金融機関や新聞社への販売・マーケティングコンサルティングの他、講演、セミナー、雑誌等への監修・執筆を中心にマネー・ リテラシーやビジネス・リテラシーの普及活動を展開中。男子禁制の「skill for life」スクール、「女のたしなみマネー塾」や 「女のたしなみ やわキャリ塾」は全国から申し込みが殺到するほどの盛況ぶり。著書に「女(わたし)を磨くマネー塾」(三笠書房) 、「あなたを変える『稼ぎ力』養成講座 決算書読みこなし編」(ダイヤモンド社)がある。


最終回
よくある質問とその対策〜女性学生編その2


 自分なりの答えを出してみましたか? 答えを出そうとチャレンジした方は、恐らくかなり悩まれたと思います。なぜなら、挙げた質問はYESorNOで答えられる性質のものではないからです。例えYESorNOで答えられるとしても、それだけでやめてはいけません。これらの質問はあなたの職業観をみるための質問であり、あなたがビジネスをしていくために最低限必要な見識や思考、性質を身に付けているかどうかをあぶり出すための質問だからです。

 ですから、一朝一夕で答えられるというものではありません。そして、答えよりもその答えの“理由”が重視されます。なぜそういう答えなのか?その部分にあなたの人間性や価値観がにじみ出るからです。

 さらに注意しなければいけないのは、質問の答えに不整合があってはいけないということです。これらの質問は大抵いくつか出されます。質問の意図があなたの職業観、つまりあなたが仕事に対してどう関わっていきたいのか?どう関わっていけるのかを見るためのものだということを知らないと、戦略的に答えようという意識が欠如してしまいます。その結果、ひとつひとつの質問に自分の思ったままに答えてしまう事態が起きてしまいます。

 こういうことを言うと、 「ならば自分の思うことを素直に答えてはいけないの?偽りの仮面をつけろと言うの?それってかえって不誠実でよくないのでは?」とご指摘を受けそうですが、そうではありません。そもそも、自分の思うこと=自分にとっての真実とは限りません。人間はそんなに単純ではありません。自分は本当は何を望んでいるのか?どう仕事と関わっていきたいと思っているのか?こうした大問題について、自分の気持ちを自身で明確に整理して把握している人は滅多にいません。ちなみにMAHOは明確に把握しています。なぜなら、こういったことを1週間に少なくとも2時間は、時間を取って考えているからです。

 私にとって仕事って何だろう?どうしてこのプロジェクトをやりたいのだろう?今自分は何をしたいのだろう?自分は何をしたら気持ちいいと感じられるのだろう?世の中はどう動いているのだろう?その世の中で自分が役に立つとしたらどういう方法があるのだろう?

 こういったことをある時は自宅のソファに横たわりながら、ある時は移動中の飛行機の中でボーっと考えています。どうしてこうしたことを暇さえあれば考えなければならないのか?それは、仕事をやっていくうえで必要だからです。

 仕事をしていく上で大切なことは、選ばれることです。取引先に、消費者に、上司に仕事を任せられる、つまり選ばれることが大切です。就職活動も同じです。学生さんは就職活動を通して、仕事をしていく上で最も大切な「選ばれる」ことができる人かどうか試されているわけです。

 選ばれるのは大変です。そして選ばれるために最も必要なことが、信頼されるということです。 ビジネスの世界で信頼されるためには、自分の仕事に対するスタンス(姿勢)を常に他者に対して明確にする必要があります。スタンスを明確にしておかなければ、相手がこちらを判断する材料に欠いてしまうからです。それでは、相手も自信をもってこちらを信用出来ません。当然、選ぶのも躊躇してしまいます。だからMAHOは常々前回挙げた20の質問についてその時その時の自分の考えを自分に問うのです。いきなり聞かれたら、気の利いた答えができないからです。ここでのポイントは、「気の利いた」ということです。単に答えるだけでは選ばれません。理路整然とした、けれどユーモアもある答えをすることが選ばれる秘訣です。

 気の利いた答えをするのはむずかしい?そんなことはありません。何度も推敲すればいいだけの話です。ですから、まず最初に自分の思うことを各問いについて思うままにノートに書きます。それから、各答えに矛盾がないかチェックします。もし答えに矛盾があれば、たちまち信用を失うからです。その後、洗練された表現になるように、何度も何度も推敲します。その推敲したものを、まるで今さっき思いついたかのように話すのです。自分の書いた原稿を、いかにも今思いついたように話す…これが面接の練習でトレーニングすることです。

 就職活動は決して平易ではありません。けれど、自分はどういう人生を創っていきたいか?そのためには仕事とどう関わっていきたいか?そのためには会社とどう関わっていくのか?これらのことを視野広く考え、“自分なりの答え”を出し、他者に明確に伝えることができれば、あなたは必ず満足いく結果を手に入れられるはずです。

 皆さんのご健闘をお祈りしております!皆さんが社会人になったら、いつかお会いしましょう!

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